ペンダントライトは、住宅から公共の空間まで、いろいろなところで使われている照明です。
ペンダントライトをより美しく取り付けるために知っておきたいベーシックな事柄をまとめてみました。あなたのご参考になることがあれば嬉しいです。
Photo by Secto Design.
ペンダントライト、どこにどうやって取り付けるの?
天井にある「引っ掛けシーリング(ボディ)」に取り付けします!
《簡易取り付け型》のペンダントライトはその名前の通り電気工事の必要がなく、一般の方でも比較的”簡易”に取り付けが出来ます。「あれっ、天井に引っ掛けシーリングが無い」とか「吊るしたい位置からだいぶ離れているところにある」などという場合には、電気工事屋さんに引っ掛けシーリング(ボディ)を取り付けてもらいます。
代表的な引っ掛けシーリング(ボディ)は3種類。このうち、直径約9cmの円形で左右に金具があるタイプは、「シーリングローゼット」と呼ばれています(”バラ”の花→”ローズ”から連想できますよね)。
引っ掛けて止めるから “引っ掛け”シーリング!
ペンダントライトのコードの先端に付いているのが「引っ掛けシーリングプラグ(キャップ)」。
金属の出っ張り部分を引っ掛けシーリング側のくぼみを合わせて、カチッと音がするまでひねり回して固定します(この時、壁のスイッチは必ずOFFにしてください)。この接点からペンダントライトへと電気が流れます。固定されれば器具が落っこちる心配はありません。
ペンダントライトのコード部分に使う「フランジカバー」と呼ばれるパーツが、製品には付属されています。コードに沿ってこのカップ状のカバーを天井に寄せていくと、引っ掛けシーリングと引っ掛けシーリングプラグがフランジカバーの中に隠れて、ペンダントライトのコードとフランジカバーがつながって見えます。
フランジカバーはペンダントライトのデザインや用途によってさまざまなものがあります(例.コードを巻いてフランジカバー内に収納できるもの, 分割式で後から取り付けできるもの など)。いずれの場合も、フランジカバーを天井にぴったりとくっつければ、ペンダントライトを美しくスッキリと吊り下げられます。
セクトデザインのフランジカバー
ランピオナイオがご紹介しているフィンランドの木製照明ブランド「セクトデザイン」のペンダントライト。《簡易取り付け型》のペンダントライトが多くラインナップされており、デザインや用途に応じた数種類のフランジカバーが付属されています。
大半の製品に使われているのは、直線的なデザインの円錐形フランジカバー(樹脂製)。コードの色に合わせて、黒と白があります。
一方、丸みを帯びたラウンド形フランジカバー(樹脂製)は『Atto 5000』専用です。樹脂製ではなく金属製のフランジカバーがセットされているのは『Aspiro 8000』で、シーリングローゼットのみに取り付けできます。
シーリングローゼットに向くペンダント、向かないペンダント
シーリングローゼット(中央のイラスト)は、元々は天井に直付けするシーリングランプなどの照明用ですが、セクトデザインの『Aspiro 8000』のように、シーリングローゼットの両サイドについている金具とビスでフランジカバーを固定するタイプのペンダントライトにも適しています。
もちろん、その他の《簡易取り付け型》のペンダントライトもシーリングローゼットに取り付けできますので、ご安心ください。セクトデザインの製品(円錐形フランジカバー付きのものとラウンド形フランジカバー付きのもの)は、いずれも取り付けできます!ただし、シーリングローゼットの両サイドについている金具がフランジカバー内に入りません。フランジカバーはシーリングローゼットの下にピタリと沿わせ、ずれ落ちないためにフランジカバーの下部にある小さな押しビスで優しくコードに固定します。
これから天井に引っ掛けシーリングを取り付ける場合には、角形(右のイラスト)や丸型(左のイラスト)のものを指定されると良いでしょう。角形や丸形の引っ掛けシーリングであれば、フランジカバー内に入りますので、フランジカバーを天井面にピッタリとくっつけられ、スッキリとした印象になりますよ。
いかがですか?基本的なことですので、ご存知なことも多かったかもしれませんが、あなたのご参考になれば幸いです。ペンダントライトを美しく取り付けて、素敵な毎日をお過ごし下さい!